検索
簡単プロフ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
画像一覧
|
2004年 08月 06日
先日、本屋に行った際に 『嫌われ松子の一生』(山田宗樹著、 幻冬舎)が文庫化されているのを見た。 手帳を繰って調べてみたらこの本(ハードカバー)を読了したのは今年の1月。 新刊として出たのが2003年だったから、 おおよそ1年半で文庫化されたことになる。 昔は文庫化にされるまでには3、4年待つこともざらやったのに。 ハードカバーでは1頁二段組みだったので、 文庫版では1冊にすると厚くなりすぎたのだろう。上下巻に分かれていた。 軸となるのは松子という人生に裏切られ続けた女性の話。 これでもかこれでもかというくらいに彼女は傷つけられ、 転落のあとささやかな幸せに浸っていると、いつのまにかその幸せも奪われてしまう。 容赦のない裏切り、転落。その繰り返し。 甥の笙が救いのないような彼女の人生を紐解いてあげたことで (死後となるが)彼女は救われたような気がした。 この本を思い出してみると、今でもまだ胸がえぐられるような痛さがある。 ………… とある雑誌のインタビューで著者山田氏は女性を描くのが苦手と言っていたが、 いやいやお上手です。 細やかな思慮で描いてはります。
by R_76
| 2004-08-06 18:17
| 本
|
ファン申請 |
||