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2004年 07月 09日
山田悠介著/角川書店/2004年/040708
超有名進学校が武装集団に占拠され、教師がひとり人質にとられた。武装集団はエリートの集まりである3年A組に宣戦布告し、学校中にばらまかれた2000ピースのパズルを完成させなければ教師を殺すという。タイムリミットは丸2日、48時間。 “未完のパズル”。 二つの意味合いを持たせ、この言葉をこの本に捧げたい。 1)文字通りパズルは完成せず 2)小説(この場合はライトノベルかもしれないが)として未完 本のあらすじを『ダ・ヴィンチ』で読んだときは (注:当方はあらすじを読んでから、読みたい本をピックアップしているわけです) 『バトル・ロワイヤル』チックなものを思い描いていたのだ。 が、読んでみると…。 ・登場人物に深みがない(うすっぺらい人物像) ・おぼっちゃま言葉が耳につく ・犯人役の行動がイマイチ理解できない(特に最後の手紙) などなど。 プロットとしては面白いのだが、小説という観念からみると文章表現力に欠ける気もしなくはない。著者は1981年生まれ。まだまだ若いのでこれからに期待、といったところか。 ちょっと暑さで辛口批評になっとるかもしれませんが、すべては暑さが…(以下略
by R_76
| 2004-07-09 16:31
| 本
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